「産業カウンセラー」は一般社団法人日本産業カウンセラー協会の認定資格です。1992年から2001年までは国家資格の技能士として認定されており、取得を希望する人も多かったそうです。
現在も約7ヶ月の通学講座の終了並びに実技・学科の資格試験に合格することで、資格を得ることができます。
費用も決して安くはなく(入学料+受講料で約22万6800かかりました)、時間もかなり拘束される講座ですので受講を迷う方も多いと思います。
活躍の場は?
2009年に実施された産業カウンセラーの実態に関する調査結果がもっとも参考になりそうです。
実際にカウンセラーとして活動されているのは、男女それぞれ15%前後にとどまっています。特に男性は管理職に従事しているケースが多く、女性は保健看護職に従事しているケースが多いようです。この結果からわかるように、「産業カウンセラー」という資格だけでカウンセラーを本職として従事できるのは決して容易ではありません。
実際に従事している業務にプラ+αのスキルとして活用していく人が多いのではないでしょうか。
さらに興味深いのは、次のステップとして別の資格取得を行う有資格者も多いことです。イメージ的には、「産業カウンセラー」は心の問題やカウンセリングへの導入として取得して、さらなるスキルアップを目指す場合は、キャリアコンサルタントやシニア産業カウンセラーの資格取得に進むケースが多いようです。
2009年とかなり古い調査結果ではありますが、取得前に目を通しておくとで、ご自身に取って適した資格かの判断の参考になりつ思います。
さて、ここでは、資格や講座の内容、資格試験対策に関する情報などを、直近の経験者の目線でお伝えしていきます。
受講を迷っている方、受講中の方の参考になれば幸いです!